Rating



ここで言う「レイティング」とは、映画の評価ではなく、「年齢制限」のことです。よく耳にするものとして、「R指定」などがありますが、それのことです。アメリカではこの年齢制限にいくつもの基準があり、ほとんどの映画に何らかの制限が付きます。スタローン映画も例外ではなく、ほぼ全ての作品に年齢制限が付けられています。

日本にもこの年齢制限はありますが、アメリカほどは厳しいものではなく、制限が付く映画は非常に少ないです。逆にアメリカでは、何の制限も付かないのはディズニーアニメくらいなものですね。
ここではスタローン映画の各作品のレイティングを紹介していきますが、その前にまず、全てのレイティングがどういうものなのかを説明します。
<アメリカ>
G
(GENERAL AUDIENCES)
誰でもOK。
PG
(PARENTAL GUIDANCE SUGGESTED)
年少者が入場する場合は、保護者の指導が望ましい。
PG-13
(PARENTS STRONGLY CAUTIONED)
13歳未満の年少者は入場する際、保護者の強い同意が必要。
R
(RESTRICTED)
17歳未満の未成年は、親か成人の保護者の同伴がない限り入場することが出来ない。
NC-17
(NO ONE 17 AND UNDER ADMITTED)
17歳以下は、いかなる理由があろうと入場禁止。劇場によっては入場の際に身分証を提示しなくてはならない所もある。極めて暴力的な映画や、性描写が著しい場合に設定される。
X 成人映画。未成年者の入場は一切禁止。
<日本>
一般映画 あらゆる年齢の人が鑑賞できる。
PG 年少者には、入場する際、親の同意が必要。
PG-12 12歳未満(小学生以下)は親または保護者の同伴が望ましい。
A:性・暴力・残酷・麻薬描写が表現されているもの
B:恐怖心を煽ることを目的としたホラー映画。
C:小学生以下の行動で、模倣されてはいけない描写が含まれているもの、など。
R-15 15歳未満(中学生以下)は入場禁止。
上記A〜Cに加え、D:いじめを描写したもの。
R-18 18歳未満は入場禁止。(いわゆる成人映画)
上記A〜Dに加え、E.:著しく反社会的な行動、行為。
F:麻薬、覚醒剤の使用を賛美するような表現が含まれているもの、など。
<スタローン映画のレイティング一覧>
PG指定 ・ブルックリンの青春(1974年)
・The Prisoner of Second Avenue(1975年)
・ロッキー(1976年)
・フィスト(1978年)
・ロッキー2(1979年)
・勝利への脱出(1981年)
・ロッキー3(1982年)
・ステイン・アライブ(1983年)
・クラブ・ラインストーン/今夜は最高!(1984年)
・ロッキー4/炎の友情(1985年)
・オスカー(1991年)
・オーバー・ザ・トップ(1987年)
・アンツ(1998年)
・スパイキッズ3-D:ゲームオーバー(2003年)
・ロッキー・ザ・ファイナル(2006年)
PG-13指定 ・ウッディ・アレンのバナナ(1971年)
・ロッキー5/最後のドラマ(1990年)
・刑事ジョー/ママにお手あげ(1992年)
・デイライト(1996年)
・ドリヴン(2001年)
R指定 ・ふたりの誓い(1970年)
・コールガール(1971年)
・デス・レース2000年(1975年)
・さらば愛しき女よ(1975年)
・ナイトホークス(1981年)
・ランボー(1982年)
・ランボー/怒りの脱出(1985年)
・コブラ(1986年)
・ランボー3/怒りのアフガン(1988年)
・ロックアップ(1989年)
・デッドフォール(1989年)
・クリフハンガー(1993年)
・デモリションマン(1993年)
・スペシャリスト(1994年)
・ジャッジ・ドレッド(1995年)
・暗殺者(1995年)
・コップランド(1997年)
・アラン・スミシー・フィルム(1998年)
・追撃者(2000年)
・D-TOX(2002年)
・Avenging Angelo(2003年)
・Shade(2003年)
恐るべし!スタローン映画!ロッキーシリーズを除いては、そのほとんどがR指定!!
にも関わらず大ヒット作が多いのは、やっぱり我らのスタローンが誰よりも偉大だからだ!!
スタローンは昔、インタビューでこう言いました。

「これからもR指定の作品をどんどん作っていく。
 なぜならば、R指定映画の中のアメリカこそが、現実のアメリカだからさ。」

う〜ん、カッコイイ!!

ただ、さすがのスタローンも「ジャッジ・ドレッド」がR指定にされた時だけは、かなり怒ってましたね。「子供が楽しめる映画なのに、どうしてR指定なんだ!これは“バットマン”と同じアドベンチャー映画だ!フェアじゃないよ。」ダニー・キャノン監督も、R指定を逃れるために編集しまくって審査を受けたのですが、それでも結局R指定にされたため、カットしたシーンを全て元に戻して公開したそうです。大変ですね。どんな映画でもヒットさせるためには、なるべくならR指定にならないほうが良いに決まってるのですが、それが主に子供がターゲットの映画がR指定となってしまうと、それはもう命取りになるわけですね。「ジャッジ・ドレッド」の場合はまさにこれです。R指定にさえならなければ、もうちょっとヒットしてただろうにね・・・。

ところで、ロッキーシリーズで唯一、制限としてはワンランク上のPG-13指定を受けた「ロッキー5」ですが、あれは恐らく、ラストのストリートファイトシーンが影響してるんだと思います。だってあれ、要するにケンカですからね(笑)。ケンカを美化するようなシーンはマズイってことでしょう。

ま、レイティングについては、とりあえずそんなところです。R指定バンザイ!!!(笑)



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