「デッドフォール」(Tango&Cash) (1989年/104分/ワーナー・ブラザーズ映画/ワーナー配給) |
■STAFF |
製作総指揮:ピーター・マクドナルド 製作:ジョン・ピータース、ピーター・グーバー 共同製作:ラリー・フランコ 監督:アンドレイ・コンチャロフスキー 脚本:ランディ・フェルドマン 撮影:ドナルド・E ・ソーリン プロダクション・デザイナー:J ・マイケル・リバ 編集:スチュアート・ベアード 音楽:ハロルド・フォルターメイヤー スタント・コーディネーター:ゲイリー・ハイムズ |
■CAST |
レイ・タンゴ:シルベスター・スタローン ゲイブ・キャッシュ:カート・ラッセル イブ・ペレ:ジャック・パランス キャサリン:テリー・ハッチャー レカン:ブライアン・ジェームズ シュローダー署長:ジェフリー・ルイス クアン:ジェームズ・ホン ロペス:マーク・アラモ オーエン:マイケル・J ・ポラード |
■STORY |
L.A.市警でbPの座を争うレイ・タンゴとゲイブ・キャッシュ。ライバル意識むき出しの2人に共通するものは1つもない。アルマーニのスーツでダンディーにキメるキザ刑事タンゴ。ボサボサの長髪にTシャツ・ジーパンスタイルのワイルド刑事キャッシュ。水と油以上にソリが合わない2人だが、捜査能力にかけては超一流。そんなタンゴとキャッシュの世間の評判は、当然のことながら犯罪者側には面白くない。犯罪シンジケートのドン、イブ・ペレもその一人。 過去、犯罪資金調達などの段階で、タンゴとキャッシュの2人に何度も苦汁を味わされてきたペレ。彼は2人を殺すに至らないまでも、その評判に決定的なダメージを与え、社会的に抹殺してやろうと企てる。 それから間もなく、タンゴとキャッシュの2人は別々の捜査でペレの手下レカンを追って、とある倉庫の地下室へ。しかしそこにレカンの姿はなく、代わりに2人が見つけたものは男の死体。その男は数日前にキャッシュが盗まれた銃で射殺されており、側にはその銃のほかに、ヘロインと札束が転がっていた。そして、いつ現われたのか、FBI捜査官が2人を取り囲み、彼らは逮捕される。実はそれは、ペレが2人に仕組んだ罠だった・・・。 裁判の末、タンゴとキャッシュは有罪に。そこで罠に掛けられたことに気づいた2人だったが、時すでに遅し。2人揃って仲良く監獄行き。そこには、かつてタンゴとキャッシュが捕まえ、有罪に持ち込んだ受刑者たちが大勢待っていた。 汚名を晴らすためには、自分たちを罠にハメた人間を割り出さなければならない。そのためには一刻も早くここから脱出することが先決だ。水と油の2人が、今、1つの目的に向けて闘争本能を全開させた!! |
■解説 |
★現在、この作品の解説文は「改訂版」を作成中なのですが、まだまだ時間が掛かりそうなので、以前の解説文をそのまま掲載しています。(自分としては、以下の解説文は納得のいかない、非常に幼稚な解説文だと思ってます。文章そのものも短かくてつまんねぇし。 つーかオレはアホだから、短くて幼稚な文章しか書けねぇんだよ!文句あっか??) ----------------------------------------------------------------------------- それまで汗くさい男の役ばかり演じていたスタローンが、初めてダンディーな刑事役に挑んだ作品。いつもならば、カート・ラッセル演じる相棒のキャッシュ役のほうが、スタローン本来の役柄のはずだが、そうではなく、アルマーニを着こなすキザな男を、あえてスタローンが演じたところが面白い。まぁ作品全体の印象としては、「お手軽アクション映画」といった感じですかね。可もなく不可もない作品。 そんなこと言いながら、実はオレ、大好きなんだよね、この映画。それまで、スタローンのコメディタッチのアクション映画ってのは一本も無かったから、すごく新鮮だったし、いわゆる”バディ・ムービー”ってのも、ほぼ初めてだったからもうワクワクしながら見てました。しかも相棒がカート・ラッセルなんて最高だね。あの人もいい味出してて大好きです。 ストーリー的にはそんな大した内容ではないんですが(笑)、アクションと笑いがうまい具合にミックスされていて、冗談ぬきに、ホント楽しめます。特に、2人がブタ箱にぶち込まれてからが面白い。タンゴが捕まえた奴、キャッシュが捕まえた奴、それぞれ2人を恨んでる奴らがブタ箱で待ってるなんていう展開、こりゃもうマジで嬉しくなるよね。刑務所から脱出するまでの2人の掛け合いも笑えるし、ちゃんとキメる所はキメる。 でも、「スタローンよりカート・ラッセルのほうがいい」とか「スタローンがラッセルに食われてる」なんて声もよく耳にします。まぁ確かにこの映画ではラッセルのほうがいい味出してますよね。女装もキマってるし(笑)。スタローンもやっぱりいつもの”汚い”スタローンのほうがカッコいいし、スーツにメガネってスタイルは似合わない。ま、スーツはいいにしても、メガネとキレイに整った髪形がマズい。でもスーツ姿も結構キマってるけどね(どっちだよ!)。 この作品の唯一の欠点は、オープニングシーン。前方から走ってくるトレーラーに向けて、タンゴが銃をぶっ放すシーンです。タンゴにぶつかるギリギリの所で急停止したトレーラーから、フロントガラスを突き破って犯人が落っこちてくる。あのシーンは、ジャッキーの「ポリスストーリー/香港国際警察」のまんまパクリです。「ちょっとマネしてる」といった次元ではなく、ホントにそのまんまパクリです(笑)。あそこまで露骨にパクってると、もう笑うしかないね(笑)。ジャッキーが昔、「スタローンも僕の映画をコピーしている」って言ってたけど、きっとこれの事なんだろうなぁ・・・。 ところで、この作品の監督はロシア人のアンドレイ・コンチャロフスキーなんですが、それまで”タカ派”まる出しだったスタローンが、ロシア人監督と組んだことで、公開当時は「ハリウッドの冷戦終結!」と話題になりましたね。それから、スタローンの上司役のジェフリー・ルイスは女優のジュリエット・ルイスの父ちゃんです。(小ネタ) それにしてもこの映画、明らかにシリーズ化を狙ってたと思うのですが、未だに続編は作られず・・・。アメリカでは興収6300万ドルと結構ヒットしたから、ぜったい続編やると思ったんだけどなぁ。もしかしたら日本で大失敗したのが影響したのかも・・・。でもいつか続編やってくれないかなぁ・・・。 |
■DATA |
全米公開:89年12月22日 日本公開:90年 3月 3日 全米初登場:2位(8週連続TOP10入り。) 全米オープニング興収:$6,628,918(12/22〜25) 上映館数:1,409スクリーン 全米年間ランキング:20位(1989年) 全米興収:$63,408,614 日本配収:2億5100万円 全米レンタル収入:$30,100,000 [ラズベリー賞] 最低主演男優賞(シルベスター・スタローン):ノミネート 最低助演女優賞(カート・ラッセルの女装):ノミネート 最低脚本賞(ランディ・フェルドマン):ノミネート |
■宣伝コピー |
[アメリカ] 「Two of L.A.'s top rival cops are going to have to work together... Even if it kills them.」 [日本] 1.「デカイ敵ほど燃えあがる!ビシッとスタローン超過激!!」 2.「スタローン超過激!90年〈春〉を揺さぶる!」 |