「ロッキー4/炎の友情」(Rocky IV)
(1985年/91分/MGM・UA映画/UIP配給)
パンフレット
■STAFF
製作総指揮:ジェームス・D ・ブルベイカー、アーサー・コバニアン
製作:
ロバート・チャートフ、アーウィン・ウィンクラー
監督:
シルベスター・スタローン
脚本:
シルベスター・スタローン
撮影:
ビル・バトラー
音楽:
ヴィンス・ディコーラ
■CAST
ロッキー・バルボア:シルベスター・スタローン
エイドリアン:
タリア・シャイア
ポーリー:
バート・ヤング
アポロ・クリード:
カール・ウェザース
ルドミラ:
ブリジット・ニールセン
ドラゴ:
ドルフ・ラングレン
コロフ:
マイケル・パタキ
■STORY
かつて、二度に渡って壮絶な試合を演じたロッキーとアポロ。
以来、2人は熱い友情で結ばれていた。

そんなある日、ソ連のアマチュア・ヘビー級チャンピオン、イワン・ドラゴが来米する。最新鋭化学を駆使したトレーニングを積み、ヘビー級の選手が耐え得るパンチの数倍の力を持つドラゴ。そのドラゴとのエキジビジョン・マッチに出場することになったアポロ。引退して5年になるアポロが怪物ドラゴと戦えば・・・・。そんなロッキーの不安をよそに、試合開始のゴングが鳴る。

しかし、5年のブランクがある上に充分な準備期間を持てなかったアポロは、もはやドラゴの敵ではなかった。人間離れしたパワーのドラゴのパンチは、アポロのいかなるガードをも打ち崩し、容赦なく顔面やボディーを襲う。血まみれになり、苦痛さえも訴えられなくなったアポロを見たロッキーは、アポロの血で染まった白いタオルを何度もリングに投げ入れようとするが、「何があってもタオルは投げるな」という親友との約束を破ることはできなかった。狂ったようにパンチを打ち続けるドラゴの前に、やがて崩れるようにマットに沈んだアポロの命は、儚くリングに散った・・・。

最高の友アポロの変わり果てた姿を涙の中に見つめ、抱きかかえたロッキーは、「何があっても戦いぬく」という彼の教えを胸に、それに答えるべく立ち上がった。ドラゴを倒すべく単身ロシアに乗り込むロッキー。アポロへの熱い想いを胸に、ロッキーの孤独なトレーニングが始まった・・・。

「友よ、君のために戦う・・・。」

今、全世界注目の中、世紀の一戦のゴングが鳴り響く!
■解説

★現在、この作品の解説文は「改訂版」を作成中なのですが、まだまだ時間が掛かりそうなので、以前の解説文をそのまま掲載しています。(自分としては、以下の解説文は納得のいかない、非常に幼稚な解説文だと思ってます。文章そのものも短かくてつまんねぇし。
つーかオレはアホだから、短くて幼稚な文章しか書けねぇんだよ!文句あっか??)

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「MGM/UAの調査によると、全米の75%の人々が、”ロッキー・バルボア”の名前を知っているという。25歳以下の男性を対象にした場合、その比率は95%に跳ね上がる。参考までに、ヒット映画の登場人物の知名度は40%が普通である。」(パンフより)

これは20年以上前の調査なので、現在はどの程度の知名度なのかは分からない。が、いずれにしても他の映画のキャラとは比較にならないほど、“ロッキー・バルボア”の名が広く知られているのは、現在も変わらぬ事実だろうと思う。

この「ロッキー4」ですが、これはオレがスタローン映画を初めて劇場で観た作品です。それだけに個人的な想い入れもかなり深い作品。あの当時は、どこの劇場も大混雑で、劇場の外まで長蛇の列が出来るのは当たり前。もちろんオレも立ち見。グッズ売り場も大盛況で、どのグッズもあっという間に売り切れ。オレもポスター欲しかったのに、売り切れてて買えなかった。そんな思い出深い映画でもあるのです。まさにスタローン人気の絶頂期!!あの頃のスタローン人気は、今のブラピやトム・クルーズさえも凌ぐほどの熱狂ぶりでしたね。劇場に集まる少年たちは、みんなスタローンに憧れ、ロッキーになりたがってた。今の時代、そんなスターは一人もいなくなっちまったねぇ。。。

作品の内容ですが、これはもう最高に燃える映画!!しょっぱなから「アイ・オブ・ザ・タイガー」で始まり、アメリカとソ連の国旗が入ったグローブがぶつかり合って大爆発!!もうこのオープニングだけでアメリカ人は大喜び(笑)。当時はまだ米ソ冷戦時代まっ只中!なので、明らかに米ソ対決を意識した作りですが、まだガキだったオレにはそんなこと全く関係なし。ロッキーとアポロの友情。そしてドラゴとの死闘。それだけで大満足でした。ラストのロッキーのスピーチや、ゴルバチョフの登場も今見るとちょっと笑ってしまいますが、当時はあれで大感動したもんです(笑)。

そして、ロッキーとドラゴのファイトシーンですが、オレはあのファイトシーンは、映画史上最高のファイトシーンだと思ってます。ボクシング映画、アクション映画、格闘映画、いろいろありますが、どれも「ロッキー4」には勝てない。演出、振り付け、カット、音楽、セリフ、迫力、感動、すべてにおいてファイトシーンの最高峰!!!あんなにアドレナリンが大放出した映画は初めてだったし、あんなに心拍数が上がった映画も初めてだった(笑)映画が終わったとき、オレの息が荒くなってたもんね(笑)。

オレがこの映画で1番好きなシーンは、 アポロが死んでしまい、昔を思い出しながら夜の街を車で爆走するロッキー。あのシーンが1番好きですね。そのバックに流れるロバート・テッパーの「NO EASY WAY OUT」。これがまた泣かせるんだよねぇ。そしてあのシーンにセリフはひとつもない。しかし、この歌の歌詞が、ロッキーの心の中の想いを、セリフ代わりに唄ってくれるんだなぁ。最高だよ、あのシーン。

この映画の世間の評価は最悪ですが、オレはあれで良かったと思う。最近の「ドリヴン」にもつながるMTV風の作りで、それが賛否両論を生んだようですが、それも良かったんだと思う。だってあんなに燃えさせてくれたんだもん。全篇に流れるロックが映画をさらに盛り上げてくれるし、文句ないね。1作目からずーっと音楽担当はビル・コンティだったんだけど、この4作目だけはヴィンス・ディコーラにバトンタッチ。ビル・コンティの人間くさい音楽も大好きだけど、ヴィンス・ディコーラの音楽も悪くない。というより、むしろヴィンス・ディコーラの作る曲のほうが「ロッキー4」の雰囲気にマッチしていて良かったと思う。世界一燃える映画、それはこの「ロッキー4」。やっぱロッキーは永遠だね。

ところで、この映画の日本版ポスターには、「スタローン ロッキー4」と書いてありますが、「スタローン」の文字と、「ロッキー4」の文字が、全く同じ大きさってのがスゴイですよね。タイトルと同じくらいに重要なもの、あるいはタイトル以上に重要なもの、それが「スタローン」という名前、つまり「スタローン」というブランドだったんですね。こういったものからも、当時のスタローン人気の凄さがよく分かります。


ちなみに、この映画の海外及び世界興収は、歴代スタローン映画史上第1位!!!全米興収では「ランボー/怒りの脱出」の成績には及ばないものの、トータルでは見事bP。日本では歴代スタローン映画の第2位(当時は歴代1位)と、こちらも大成功でした。
■DATA
全米公開:1985年11月27日
日本公開:1986年 6月 7日

全米初登場:
1位(6週連続1位。9週連続TOP10入り。)
オープニング興収:
$19,991,537(11/29〜12/1)
オープニングTOTAL興収:
$31,770,105
上映館数:1,325スクリーン
全米年間ランキング:
3位(1985年)

総製作費:
$31,000,000
全米興収:
$127,873,716
海外興収:
$172,600,000
日本配収:
29億8000万円
世界興収:
$300,500,000
全米レンタル収入:
$76,023,000

スタローンの出演料:$15,000,000(監督、脚本、主演込み)

[ラズベリー賞]
最低作品賞:ノミネート
最低監督賞(シルベスター・スタローン):
受賞
最低脚本賞(シルベスター・スタローン):ノミネート
最低主演男優賞(シルベスター・スタローン):
受賞
最低助演男優賞(バート・ヤング):ノミネート
最低助演女優賞(タリア・シャイア):ノミネート
最低助演女優賞(ブリジット・ニールセン):
受賞
最低音楽賞(ヴィンス・ディコーラ):
受賞
■宣伝コピー
[アメリカ]
1.「When East Meets West, the Champion remains standing 」
2.「He Could Have Stopped The Fight. He Could Have Saved His Best Friend's Life.
    But Now, The Only Thing He Can't Do Is Walk Away...」
3.「Get ready for the next world war.」


[日本]
1.「いま、ロッキーの心の傷が炎と燃える!」
2.「友よ、君のために闘う。熱い祈りをこめて巻く、誓いのバンテージ。」
3.「勝つ!いま、ロッキーはリングの上に命を賭ける。」
■サウンドトラック
サントラジャケット
発売元:ポニーキャニオン
 (1986年発売)

[収録曲]
 1.BURNING HEART
(サバイバー)
 2.HEART'S ON FIRE
(ジョン・キャファティー)
 3.DOUBLE OR NOTHING
(ケニー・ロギンス&グラディス・ナイト)
 4.EYE OF THE TIGER
(サバイバー)
 5.WAR
(ヴィンス・ディコーラ)
 6.LIVING IN AMERICA
(ジェームス・ブラウン)
 7.NO EASY WAY OUT
(ロバート・テッパー)
 8.ONE WAY STREET
(ゴー・ウエスト)
 9.THE SWEETEST VICTORY
(タッチ)
10.TRAINING MONTAGE
(ヴィンス・ディコーラ)



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