「ランボー」(First Blood)
(1982年/94分/カロルコ・プロ作品/東宝東和配給)
DVDジャケット
■STAFF
製作総指揮:マリオ・カサール、アンドリュー・バイナ
製作:
シルベスター・スタローン、バズ・フェイトシャンズ
監督:
テッド・コッチェフ
脚本:
シルベスター・スタローン、マイケル・カゾル、ウィリアム・サクハイム
原作:
デビッド・マレル 「一人だけの軍隊」(早川書房)
撮影:
アンドリュー・ラズロ
音楽:
ジェリー・ゴールドスミス
■CAST
ジョン・ランボー:シルベスター・スタローン
サム・トラウトマン:
リチャード・クレンナ
ティーズル:
ブライアン・デネヒー
ミッチ:
デビッド・カルーソ
ガルト:
ジャック・スターレット
バルフォード:
マイケル・タルボット
シングルトン:
デビッド・クロウレイ
ウォード:
クリス・マルキー
ブレストン:
ドン・マッケイ
レスター:
アルフ・ハンフリー
■STORY
グリーン・ベレーの隊員だった男、ジョン・ランボーは、
たった一人生き残っているベトナム時代の戦友を訪ねるが、彼は化学戦の後遺症で死んでいた。
傷心のまま町へ出たランボーだったが、彼を不審に思った警察署長ティーズルに、
浮浪者として逮捕されてしまう。

連行され虐待を受けたランボーは、ベトナムでの悪夢が甦り、数人の警官を倒して山中に逃走。
やがて1000人もの警官隊が包囲する中、ランボーのたった一人の戦争が始まった・・・・。
■解説

★現在、この作品の解説文は「改訂版」を作成中なのですが、まだまだ時間が掛かりそうなので、以前の解説文をそのまま掲載しています。(自分としては、以下の解説文は納得のいかない、非常に幼稚な解説文だと思ってます。文章そのものも短かくてつまんねぇし。
つーかオレはアホだから、短くて幼稚な文章しか書けねぇんだよ!文句あっか??)

-----------------------------------------------------------------------------
それまでロッキーシリーズ以外にヒット作が出ていなかったスタローンが、久々にヒットを飛ばした記念すべき作品。アメリカでも日本でも、このランボーシリーズを知らない人はいないだろう。
(もし知らない奴がいたら、そいつはアホだ!)

ロッキーシリーズと同じくこのランボーシリーズも、その後の続編の影響で、
単なるアクションシリーズだと勘違いしてるバカが多いが、これまたロッキーと同じく、この1作目だけは違う。もちろん基本はアクション映画だが、物語の軸となるものはベトナム戦争が残した傷跡。

そう、この作品はいわゆる 「ベトナム後遺症映画」である。

アメリカ人にとってベトナム戦争は汚点であり、消したい過去。
そしてアメリカにとってはベトナム帰還兵までもが「汚点」であり、「消したい存在」。

そんな“病んだアメリカ”を描いたこの作品は、スタローン映画史上最も悲しく、そして切ない映画。
特にラストのランボーの告白シーンは、ベトナム帰還兵の心の傷と哀しみを代弁していて、泣かせる。

日本人には分かり難い題材なので、そういった社会背景を何も知らずにこの映画を見てしまうと、
単なる「イカれ野郎の大暴走映画」に見えてしまうかもしれない。
その証拠に、「どうしてあそこまで事件が発展しちゃうの?」ってな具合に、
あの映画を全く理解していないアホが世の中には大勢いる。
そしてそういった、「ベトナム後遺症」という言葉もろくに知らないアホに限って、
「ランボーはバカ映画」なんてことをぬかしやがる。お前らのほうがよっぽどバカだ!っつーの。

なぜランボーは、警官に対し異常なまでに抵抗するのか?
なぜランボーは、山の中でたった一人、「戦争」を始めてしまったのか?

それが分かってない奴らにオレは言いたい。
「ベトナム戦争、ベトナム帰還兵、ベトナム後遺症。この3つを勉強しなさい!」ってね。
それを勉強すれば、もう二度とこの「FIRST BLOOD」をバカにすることは出来なくなるさ。
だってあの「おすぎ」でさえも言ってるよ。「ランボーはバカにしちゃいけない映画」って。

ところでこの作品、実はアメリカではあまりヒットしなかった。
やはり扱った題材が「ベトナム後遺症」であり、ラストも決してハッピーエンドではないので、
それがアメリカ人には受けなかった要因なのかもしれない。

イマイチの成績だったアメリカとは対照的に、我が日本では結構ヒットしたんです。
同時期にあの「E.T.」が公開されたにも関わらず、配収12億円の成績は立派。
まぁ日本人はベトナム後遺症なんて何も分かっちゃいないので、
単純にアクション映画として楽しめたんでしょうね(笑)。

原題の「FIRST BLOOD」というのは、直訳すると、“最初の血”ですが、そういう意味ではなく、
これは、「どっちが先に仕掛けたか」といった意味のようです。
まぁ要するに、先にケンカを売ったのはどっちだ?みたいなニュアンスですね。(ちと違うか?)
先ほども述べたように、日本では「ランボー」というタイトルでヒットしたのですが、
本国アメリカではイマイチだった。そこで、邦題の「ランボー」に目をつけたアメリカの関係者が、
「このタイトルいいねぇ」と言ったかどうかは知りませんが(笑)、続編に「ランボー」というタイトルを使った。で、続く2作目のタイトルが「RAMBO:FIRST BLOOD PART II」となったわけです。
これは、邦題が原題に影響を与えてしまったという、珍しい例ですね。

ちなみにこの映画の撮影中、スタローンはなんと、アバラ4本骨折!さらに顔と手にヤケドを負い入院!その結果、同時期に製作していた「ロッキー3」の完成が大幅に遅れた。
他にも、バイクの大ジャンプシーンでスタントマンが背骨を折る重傷!!等々、
現場スタッフのほぼ全員が、撮影終了までに何らかのケガを負っていた!!
おまけにランボーが腕の傷を自分で縫うシーンは、実はスタローンは本当にケガをしていて、
あれは本物の血だった!・・・なんてウワサを未だに耳にしますね(笑)。
■DATA
全米公開:1982年10月22日
日本公開:1982年12月18日

全米初登場:
1位(3週連続1位。8週連続TOP10入り。)
オープニング興収:
$6,642,005(10/22〜24)
上映館数:
901スクリーン
全米年間ランキング:
13位(1982年)

総製作費:
$15,000,000
全米興収:
$47,212,904($42,515,926 というデータもあり。)
海外興収:
$77,787,000
日本配収:
12億円
世界興収:
$125,000,000
全米レンタル収入:
$22,948,000

スタローンの出演料:
$3,500,000
■宣伝コピー
[アメリカ]
1.「This time he's fighting for his life.」
2.「A one man war.」
■サウンドトラック
サントラジャケット(国内盤)
(国内盤)
サントラジャケット(輸入盤)
(輸入盤)
発売元:カルチュア・パブリッシャーズ(国内盤)
発売日:2000年12月20日

[収録曲]
 1.HOME COMING
(訪友)
 2.ESCAPE ROUTE
(逃亡の路)
 3.FIRST BLOOD
(ファースト・ブラッド)
 4.THE TUNNEL
(坑道を抜けて)
 5.HANGING ON
(断崖)
 6.MOUNTAIN HUNT
(山狩り)
 7.MY TOWN
(ティーズルの誇り)
 8.THE RAZOR
(留置所からの脱出)
 9.NO POWER
(闇に包まれた町)
10.OVER THE CLIFF
(断崖からの飛翔)
11.IT'S A LONG ROAD
(インストゥルメンタル)
12.IT'S A LONG ROAD/DAN HILL
(イッツ・ア・ロング・ロード/ダン・ヒル)



FilmographyへTOPページへ